WP 工務店・施工事例 — 2026
自主制作
コハル工務店
地域工務店の施工事例サイト。担当者が施工事例を管理画面から自分で追加できるよう、WordPress(ブロックテーマ+ACF)で構築。「自分で更新できるWeb」を実演した一本。
想定クライアントと課題
地域で新築・リフォーム・外構を手がける工務店(架空)。腕も評判も悪くないのに、Webが「作って数年そのまま」で、施工事例が一件も増えていない——という地方の現場系企業を想定しました。
工務店にとって施工事例は最大の営業材料です。にもかかわらず更新が止まる理由は、たいてい**「更新を頼むたびに制作会社へ連絡・見積もり・数日待ち、が面倒だから」**。結果、せっかくの実績がサイトに反映されず、検討中の見込み客に「最近ちゃんと動いている会社か」が伝わりません。
特に課題だったのは:
- 事例を載せたいが、コードもHTMLも触れない。毎回外注はコストも時間もかかる
- かといって既製テーマで組むと、項目がバラバラ・レイアウトが崩れる素人っぽい更新になる
- 「施工場所・工期・費用」など見たい情報が事例ごとに揃っていない
提案理由
ここは静的サイト(Astro)ではなく WordPress が正解でした。最優先が「速度」ではなく 「担当者が自分で、崩さず更新できること」 だったからです。用途で道具を選ぶ——その判断を形にした一本です。
- 施工事例をカスタム投稿タイプ化:ブログとは別の「施工事例」メニューを用意。担当者は管理画面から事例を1件追加するだけで、トップ・一覧・詳細に自動で反映される
- 物件データは ACF で“入力枠”を固定:施工場所・建物種別・工期・費用目安・お客様の声を決まったフォームで入力。誰が入れても、詳細ページの「物件データ」表が同じ体裁で組み上がる=素人更新でもデザインが崩れない
- 写真はアイキャッチとギャラリーブロック:本文に画像を放り込むだけ。一覧のサムネイルにも自動で反映
- 既製テーマに頼らずブロックテーマをフルスクラッチ:装飾を足さず、構造で見せる。更新のたびにテーマの“クセ”と戦わずに済む
- 「更新する人」を主役に設計:トップの華やかさより、運用フェーズで破綻しないことを優先。納品後に止まらないサイトを作る
期待される効果
- 「外注が面倒で事例が止まる」状態を、管理画面からの自己更新に置き換え、実績が積み上がり続けるサイトにできる
- 物件データを決まった枠で入力させることで、誰が更新しても情報が揃い、レイアウトが崩れない
- 施工事例が増え続けることで、検討中の見込み客に**「今も動いている会社」という信頼を継続的に示せる**
デザイン意図
- HeroはAI生成の住宅写真+暗いオーバーレイに白文字。工務店は「ここに頼んだ自分の家」を感情でイメージしてから動く——だから第一画面は実物の住まいの空気感で掴む。一方、施工事例の一覧・詳細は写真とデータを整理して見せ、判断材料として機能させる
- アクセントは落ち着いたコハル茶+テラコッタ。木・土・暮らしの温度感を想起させ、住宅の手触りとなじませる
- 詳細ページは「本文(自由)」と「物件データ(固定枠)」を左右に分離。自由記述で世界観を、固定枠で比較できる事実を——役割を分けて両立させる
- 角丸は最小・余白広め・見出しは明朝。装飾より構造で信頼感を作る、ポートフォリオ共通の姿勢を踏襲
- 架空である旨を明記。施工事例・お客様の声・電話番号類はダミーである注記を添え、ポートフォリオとしての誠実さを担保
技術選定理由
| 領域 | 選定 | 理由 |
|---|---|---|
| CMS | WordPress(ブロックテーマ / FSE) | 最優先が「担当者の自己更新」。既製テーマに頼らず1から構築し、更新時の崩れをなくす |
| カスタム投稿 | 施工事例(CPT)+ ACF | 物件データを決まった入力枠に。誰が更新しても体裁が揃う |
| 値の差し込み | core/post-meta ブロックバインディング | ACFの値をテンプレートへ自動表示。コア標準機能で軽量・プラグイン依存を最小化 |
| ローカル開発 | wp-env(Docker) | コマンドで建てて壊せる再現可能な環境。バージョン差異を吸収 |
| 本番 | エックスサーバー(PHP) | WordPressは静的ホスティング不可のため。独自サブドメインで公開 |
WordPress案件は「作って納品」より、納品後に担当者が更新し続けられるかで価値が決まります。コハル工務店では、施工事例の追加が「管理画面で1件足すだけ」で完結し、レイアウトはテンプレート側が保証する——という運用前提で全体を設計しました。新規ブロックテーマの構築には対応する一方、既存WordPressサイトの修正・移行・保守代行は範囲外としています。